アーユルヴェーダは、サンスクリット語の「アーユス(aayus|生命)」と「ヴェーダ(veda|知識)」が合わさった言葉で、 「生命の科学」ともいわれる、インド・スリランカにおける伝統医学です。

アーユルヴェーダは、自分自身が自らの心と身体の状態を知り、心身共に調和のとれた健康的な生活おくる方法について教えてくれます。

病気を患ってしまっている場合の治療についてはもちろんですが、そもそも病気になりにくい心身をつくること、健康を維持し病気を予防するという予防医学の側面を大切にしています。

アーユルヴェーダでは、身体には「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」の3つの性質のエネルギーが働きかけているとされています。

これらのエネルギーは「ドーシャ」と呼ばれ、「不純なもの」「病素」という意味があります。

あらゆる身体の現象の基礎にはこのドーシャの働きがあるとされ、日々の心身の状態や季節によってかわる体調の変化、また個々人によって差が出ることなど、これらのエネルギーによるものと考えられています。

アーユルヴェーダでは、これらの「ドーシャ」がバランスの取れている状態を健康と位置付け、そのバランスが崩れると健康を損なう状態になると考えます。

 

 

アーユルヴェーダでは、自然界は「五大元素(空・風・火・水・地)」を構成され、私たちの身体もまたこれらの五大元素で成り立っているとされています。

これらの五大元素は、私たちの身体における5つの感覚器官(耳、皮膚、目、舌、鼻)と5つの行為器官(発声、操作、移動、生殖、排泄)を生み出したものとされています。